2/9より始まりました、NHKドラマ『ハルカの光』。実は母親の友人が脚本を書かれたということで、母からの猛烈な推しがあり観てみることになった。
以下ネタバレが含まれるのでまだ観ていない方はお気を付けを。
【名作照明ドラマ】というタイトルの通り、毎回登場人物の逸話と共に名作照明器具が作られたのストーリーなどを紹介をするというものである。
主人公は光が好きでたまらないハルカという女性で、まずストーリーの設定自体がものすごく独特というか、一見もの好き向けのように思えるのだが、ハルカが光に魅了されるまで震災という絶望の中にいたというところで、光がもの好きや建築好きだけに留まらず、絶望の中にいるすべての人に対する希望の光と成り得るというところがドラマの面白いところ。
さて、ドラマ第1話ではフィンランド出身の建築の巨匠であるアルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)が妻アイノ・アアルト(Aino Aalto)と共にデザインした照明器具が出てくる。
アアルトと言えば建築だけでなく、家具や食器のデザインも多く手掛けたことで有名で、今も私たちがよく目にしているオシャレなあのスツールが実はアアルトのデザインだったりするのである。
-wikipedia/Alva Aalto
artek/STOOL 60
-artek
照明器具の名前は「Golden Bell」。名前の通り鐘のような形をした照明器具である。ドラマで出てたものは「クローム」で、お寿司屋さんの渋い内装と良い調和を生み出していましたが、私個人的にはマットな黒が好みです。1つポツンとぶら下がっているだけでカッコいい空間になること間違いないですよね。
専門的な話で言うと、シェードの内部が白色塗装になっていて、光源から放たれた光がシェード内で広がることで温かい光加減を演出しています。裾に空いている穴からキラキラと光が漏れるのもまた違った表情が見えて素敵ですよね。
普段は建築照明設計という大きな規模のものばかりを考えていますが、この1つの名作照明が見せてくれる光の表情が設計のヒントになったりもするのです。
つくづく光は奥深い~~!光の表情に注目して、是非ドラマも御覧ください。
次回もお楽しみに。
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