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  • 執筆者の写真Hashimoto wakoki

NHKドラマ『ハルカの光』② インゴ・マウラー

第2話を観た後、ふと思った。『光って結局なに者じゃ?』と。



Wikipediaによると光とは『電磁波の中でヒトの目で見える波長のもの』とある。


でも実際は、科学的な定義と同時に、それ以上の定義しきれない非科学的な性質が山ほどある。ハルカの光ではその部分が上手く伝わってくる。



なんかリラックスできるなぁ、とか、明日も頑張るか、とポジティブな気持ちにさせてくれたりするのが、まさにそれである。




さて今回登場するのがドイツの工業デザイナー、インゴ・マウラー(Ingo Maurer)がデザインした「One From The Heart」という照明器具。インゴ・マウラーは「光の詩人」と呼ばれ、ユニークな照明器具を数多くデザインした。




Ingo Maurer




One From The Heart / studio NOI



光源から発せられる光を鏡で反射させて壁面や天井面を照らすという非常にユニークな表現方法で、すごく科学的でありながら、反射させることで柔らかくなった光の表情が心をキュンとさせてくれる。



ドラマ内で登場する、葛藤多き同性年の差カップルの心もこの可愛らしい光によってされポジティブな気持ちに変えられていった。光源が入った赤いハート部分と、壁に移るハート型の光が反射し空間全体に優しく広がるので、これがあるだけで部屋全体がロマンティックな雰囲気になることが想像できる。いつか是非自室に置きたい一品。



La Festa delle Farfalle / Nakasa&Partners Inc.




Zettel'z 5



その他の照明器具も、さすが光の詩人と言われるだけあって、器具のモチーフも光の表現もとても詩的。天井のシーリングライトで部屋を明るくすることが当たり前な日本人にとっては衝撃的なデザインだろう。



「空間」というと、建築やインテリアデザインにフォーカスが当てられがちだが、実はそのすべては光によって支配されていて、光によって空間はいくらでも良くなったり悪くなってりする。このことに気づいている人は実は本当に少ない。



もし住まいをより良質な空間に変えたいという方は、だまされたと思って一度天井のシーリングライトを外し、ペンダント照明とテーブルランプに変えてみてほしい。おうちがどこよりも好きな空間になること間違いなし。



次回もゆるくアップします。お楽しみに。


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